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夏こそ日本酒を飲もう!健康と夏バテ対策に。

夏の暑さが本格化すると、多くの人々が健康不良に悩まされます。
暑さや湿度の影響で食欲が減退し栄養不足などに陥ったり、冷たいものを飲み食いし過ぎて胃腸が弱ったりすることが原因となり、体調を崩しやすくなるのです。

そんなとき、意外な救世主が日本酒 かもしれません。

日本酒は、夏バテ対策に効果的な飲み物として注目されています。

お酒は飲み過ぎによるデメリットが大きいにも関わらず、今、日本酒が注目されているのは何故でしょう?

日本酒の特徴・効果

日本酒は、米と米麹を発酵させて作られるため、エネルギー代謝を促進するアミノ酸やビタミンB2 などの栄養素を豊富に含んでいます。
特に、アミノ酸はワインの約10倍とも言われるほど。それらの栄養素は 疲労回復に役立つと言われています。

また、日本酒には、他のお酒に比べて「アデノシン」という物質が多く、血流を促進し、体全体の新陳代謝が活発化し、食欲増進の手助けをしてくれるのです。

そのため、夏の暑さで食欲が落ちてしまうときでも、最小限の負担で飲むことができるといえそうです。

体も心もクールダウン

日本酒に含まれている「アデノシン」による血管の拡張作用は、血流が促進されますが、そうすると、恒常性効果から体を冷やすように働きます。

飲み終わった後、身体の火照りが取れてるのを実感する人もいるかもしれません。

さらに日本酒の香りには神経を鎮める効果があり、暑さによるストレス軽減や質の良い睡眠の促進が期待できます。

疲労回復には何と言っても十分な睡眠が欠かせません。日本酒を全身で楽しんで、心身ともにクールダウンしましょう。

日本酒を様々なシーンで

日本酒を夏バテ対策に取り入れる方法はさまざまです。

まずは、冷やした日本酒を楽しむことから始めましょう。

冷たい日本酒は暑い夏にぴったりで、さっぱりとした味わいが食欲を刺激します。

季節感を楽しむために、夏におすすめの地酒や季節限定の銘柄を選んでみるのも良いでしょう。

悪酔いや脱水を避けるために、少し塩の利いたおつまみのご用意も忘れずに。

また、しっかりご飯を食べてから、甘めの日本酒でデザートワインのように夕食を閉めても良いでしょう。

それだけではありません。日本酒でドライフルーツをつけておけば、口当たりの軽いラムレーズンのようになり、口当たりの良いデザートになりますし、様々なスイーツにも応用できます。

酒粕を取り入れる

美味しいお酒からできた酒粕も、おすすめ。

日本酒よりも芳醇な香りが楽しめますし、アミノ酸が凝縮されているので、お酒そのものよりも栄養、美容効果が期待できます。

酒粕は野菜の粕漬けや冷やし粕汁、きのこと酒粕の炒め物、酒粕とクリームチーズのディップなど、さまざまな料理に活用できます。

腸内環境の改善にも役立つ腸活アイテムとして注目されています。

日本酒を夏バテ対策にするために

日本酒を飲む時に大切なのは適切な量を守ることです。

飲みすぎは脱水や二日酔い、長期的には生活習慣病などの健康障害を引き起こす可能性があることを忘れてはいけません。

厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」の目安量として、日本酒ならば1合(180ml)としています。

ただし、小量でも酔いやすい人や飲酒習慣のない人、そしてそんな方へ飲酒を推奨することには注意が必要でしょう。

また、飲酒後の運転は絶対に避け、安全に楽しんでください。

日本酒は、節度のある飲酒を楽しむことで、体の疲労感を軽減し、夏バテ対策にもなりうるお酒と言えそうです。

夏の暑さに負けないために、日本酒を上手に取り入れてみてください。

監修:加藤 美希(管理栄養士)

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酒蔵プレス編集部

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